K4C Round10 TDA 第2戦 モビリティおおむた観戦記

チェッカーを受けるWESTWIN TA01W

 昨年の九州オフラインミーティングに、遠く福岡より阿蘇の大観峰まではるばる車両を持ち込んで頂いたWESTWINのグラベルたろうさん。彼ら率いるTA01Wの勇姿を前々より観戦したいと思いつつ早1年経過><

 今年こそはと機会を伺い、やっと7月18日(月)、福岡県大牟田市で行われたTDA第2戦に観戦&応援に行ってきました。台風6号の上陸により風雨も予想されたが、風は強いものの時おり晴れ間も覗く天気に安堵し、無事モビリティおおむたに到着した。

 我らのお目当ては、もちろんエスクード。今回は2台がエントリーされていた。1台はハンガースポーツが仕上げたラジアントレッドマイカのTA01R、そしてもう1台が、WESTWINのTA51W。はやる気持ちで、観覧席へ向かう。丁度予選が始まるようだ。

  

 1台づつ予選走行し、タイムを競う。心地よいエキゾーストノートと舞い上がる砂埃。レーシングスピリットが高揚する瞬間だ。

 全参加者のタイムアタックが終了した。予選トップタイムは我らがチームWESTWINの後藤選手!期待が膨らむ。予選後も練習を重ねる後藤選手が印象的だった。

 予選が終わると一旦お昼休みだ。我らK4Cはここでも手軽なバーベキューを広げる。一息ついた頃チームWESTWIN率いる島監督さんからサプライズ。後藤誠司選手がパイロットするTA51Wに、同乗走行の機会を提供して頂いたのだ!!

 ヘルメットを被り、恐縮気味に助手席に乗り込む。「よろしくお願いします」。

 やさしそうな笑顔の後藤選手だが、コースに入るやいなや猛烈な加速でコーナーに飛び込む。ブレーキはまだ?と思うほどの突っ込み! 車体を横に向ける事で車速を殺すのだろうか、ありえないほどの進入速度だ。ザーッと車が横を向いたと思うと、舵角の修正もなくクリッピングを抜け、まっすぐに次のコーナーが迫ってくる。すべての動作がもの凄い速さで行われているが、まるで落ち着いた表情の後藤選手。熱い走りをクールにこなすということなのだろうか。あっと言う間にゴールラインに到達して、興奮冷めやらぬまま車を降りると、足が地に着いていないようなフワフワとした感じがした。凄かった!

 忙しい中、我ら4人を交互に同乗させて頂きありがとう御座います♪

 昼食が済むといよいよ決勝レースのスタート。14台が各2台づつ先攻・後攻と2回、5秒おきにスタートし、そのタイム差を競うルールだ。早速、WESTWINのTA51Wが登場。対戦相手はロングボディのパジェロ・ディーゼルターボ!島監督曰く「コーナー重視のテクニカルなコース設計なので、ホイルベースの長い車は大変でしょう」という予想にたがわずTA51Wが順当に勝ち上がった。

 続くは、ハンガースポーツのTA01R。軽量のテンロクの走りを期待しつつ見つめると、アクシデント発生! 左ターンでイン側を縁石に乗せ過ぎたのか横転してしまった! 幸い選手に怪我は無いものの無残に傷ついた車が痛々しい。

 

 決勝のベスト7台が確定し、敗者復活から勝ち上がった1台を加えてベスト5対決の2回戦がスタートした。WESTWINのTA51Wはハジェロのビキニトップと戦い、ここも順当に勝ち上がった^^

 そして準決勝がスタート。TA51Wの対戦相手はデリカスペースギア。この大きなボディが走るのは大迫力、そして速い! しかし、エスクードはトリッキーなコーナーを韋駄天のように駆け抜け、しっかり勝ってくれました。

 もうひとつの準決勝。第1戦のウイナーパジェロと、WESTWINの川添哲郎選手が操るパジェロミニの対決だ。パジェロミニは善戦したもののここで敗退。3位決定戦へ進みます。これだけのハイパワーマシンとそれを駆る猛者たちに混じって、660ccで戦い抜いてきたことだけでも驚き。さすがにもう限界だろうと思われますが、島監督は「今回は苦戦を余儀なくされましたが、これで腹は決まった。第3戦にはすごいマシンになって戻ってきますよ」と、力強い予告を告げます。

 次はTA51Wとパジェロエボの対決。ここでも危なげなく勝ち上がるかと思った後藤選手だったが、スタートでパイロンを踏んでしまい5千円の罰金か、2秒のペナルティと言う究極の選択を迫られます。そこで後藤選手の奥方さんは迷うことなく「2秒!!」と叫ばれました。^^

 大きなハンディでしたが、後藤選手自身も以前はパジェロエボ使い。ライバルマシンの挙動を知り尽くしているのか、特に後追いになってからの攻め方には駆け引き抜きのアタックが展開され、辛くも勝ち抜きました。ホっ^^;

 このあと敗者同士のパジェロミニとパジェロエボの3位決定戦でした。ここでWESTWINのパジェロミニがスタート順位を間違ってしまい失格。戦わずしてパジェロエボが勝者となった。うーん・・・ルールの厳しさを垣間見る瞬間です。残念><

 いよいよ決勝。予想通り、第1戦の1位、2位の対決。2位でシーズンを幕開けした後藤選手のリベンジなるか!

 1回目、後藤選手が先行でスタート。5秒のクリアランスをコンマ数秒詰められてゴール。やっぱり3500ccのハイパワーには、2000ccのエスクードでは歯が立たないのか? 

 2回目、後藤選手が後を追う側に回った。手に汗握るラウンド。

 一進一退を繰り返し若干差を詰めたか、微妙な僅差のゴール! やるだけやりきったかのように、派手なブレーキドリフトを決めてくれた。

 固唾をのんで結果を待つ・・・。

「勝者、後藤選手」

 「やったー!」

 勝ってくれた!おめでとうー!!2000ccが3500ccに勝つなんて愉快痛快〜♪。我らも応援した甲斐がありました。最高でーす^^/

 表彰式が始まるまでに、ダートコースの練習走行会が開かれた。ずっと「走りたい」を連発していたニケさんが、ТL52Wで早速参加。だんごも車で来れば良かったな・・・。しかしオートマ、HTタイヤは辛いか><

 そしてまたここでもサプライズ。熊本の4WDショップの雄「4Sファクトリー」の代表森川氏が駆るパジェロエボに同乗させていただけました。森川氏はBaja2000やアジアクロスカントリーラリーなどに参戦されているプロのドライバーだ。

 緊張しつつ乗り込むと、TA51Wとは明らかに違うターボの猛烈な加速であっという間にコーナーが迫る。車高が高く、ボディも大きいパジェロは大迫力だ。バケットシートに助けられながら手さばきを眺めるた。何度もコースを回り、時おりアドバイスをくれる森川氏。とても貴重な体験でした。ありがとう御座いました。

 表彰式。戦いが終わった戦友同士はとても仲が良さそうで、輝いてみえます。後藤選手、本当におめでとうございます。

 最後に優勝マシン、エスクードの前で集合写真を撮りました。

 とても貴重な体験と、迫力のレースが見られて大満足の1日でした。島監督、大変お世話になりました。こんな楽しいレース。なんでもっと早く見に来なかったんだろう。次回、11月27日。また応援に行きたいと思います。

 高揚した気持ちを胸に、熊本へ向け帰路についた。

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