3県境 秘境ツーリング14.7.19
メンバー:アギト君 だんご
御船町⇒五ヶ瀬町⇒延岡市⇒祝子川渓谷⇒宇目町
豊後大野市⇒五ヶ所高原⇒高森町⇒地蔵峠⇒熊本市
走行距離:350km
先週九州南部の梅雨明けが発表された。九州北部の梅雨明けは未だ未定だ。(7月21日九州北部も梅雨明けしました)
だいたい九州の南部と北部の境はどこなのだろう?熊本は九州のちょうど真ん中でどちらともとれそうだ。
有するに熊本南部は梅雨明けしてて、熊本北部はまだって事になるのだろうか。
でも熊本でも真ん中のわれらはどちらつかず><;
まあ、どっちでもいいか^^今晴れていればそれはツーリング日和だ!
アギト君とだんごは某コンビニに集合した。急に昨日決まったツーリングなので、今回はこの二人となった。
ここに来て何処に行くのかを相談。そして九州の登山家のみ知る秘境「大崩山」麓の祝子川渓谷(ほうりがわけいこく)へ向かった。
スタート寸前に、コンビニの縁石に腰掛けていただんごのお尻が濡れていたり、スマホを落としたりと不吉な予感が!
ともかく今日は安全運転で行きまっしょい!!
国道445号線を山都町まで行き、218号線を延岡方面へ進む。
信号待ちで止まっているとアギト君が、「携帯忘れました」と!あらら(^^;
波乱含みだが旅は続いた。
御船町から約1時間宮崎県との境、五ヶ瀬町で最初の休憩。
国道218号線は、五ヶ瀬町を境に標高を下げて行く。真夏の日差しが容赦なく照りつけ気温はうなぎのぼりだ。
一気に延岡市まで行き、延岡駅前で昼食を食べる場所を探した。
観光案内所でお勧めの店を聞く。何でも歩いて数分のところに宮崎のソウルフード「チキン南蛮」発祥のお店があるらしい!
そこは外せないでしょう!場所を聞きバイクで移動だ^^
アギト君は給油して向かうとの事で、先にだんごは「直ちゃん」へ向かった。
市街地の狭い路地を少し入ったところに店はあった。人気店らしく、外に人が並んでいる。期待出来るかも^^
バイクを止め、列の後ろに並んでアギト君の到着を待つ。程なくバイクの音が聞こえてきたがその姿は見えず、音も遠のいていった。
あれれ・・・迷ったのかな。。。遠くでまた音が聞こえる。それでもまた聞こえなくなった。
列からはずれ探しに行こうか迷っていると、また音が聞こえてきた。
今度は音がどんどん近づいて、やっと合流する事が出来た^^
「ここ一方通行で入れないですね」
「え!そうなんだ、じゃあ俺逆走して入ってたんだ」・・・
アギト君は一方通行で入れなくて迂回して反対側から来たらしい。一方通行に気がついていなかっただんごは逆走して簡単に店についていたのだ!
どおりで、並んでいる列の人たちが鳩が豆鉄砲食らったような表情してたよ^^
納得しつつ順番を良い子に待った。
程なく我らの順番となり、やっと席についた。メニューはチキン南蛮とその他2,3品!ここはもちろんチキン南蛮でしょう!
チキン南蛮と言えば、カリッと揚げたジューシーなチキンに少し甘めのあんかけをくぐらせ、タルタルソースをかけたものをイメージしていた。
カリッとした歯ごたえと、甘さとタルタルソースの酸味がミックスした濃厚な味わいだ。
元祖と聞き、少し自分の中のハードルを上げ過ぎたのかもしれない。出てきたチキン南蛮は見た目から違った。
一見チキンかつに見え、タルタルソースもかかっていないのだ。カリっとした歯ごたえも無く、少し甘めの蜜がかかる程度で、これはこれで美味しいけど、イメージしたチキン南蛮とはかなりかけ離れたものだった。
それでもこのお客さんの多さと、リピーターも多いとの事。イメージを払いのければ美味しいものなのだろう。
(個人的な意見です)
お腹も満たしたところで、いよいよ核心部の秘境「祝子川渓谷」へ向かう。
延岡の市街地を抜け、大崩山系が見えるとそこは暗雲たる空が待ち受けていた。
祝子川の左岸を駆け上がる。旭化成のオリンピアロードと並走し20kmの折り返し地点付近でポツポツときだした。雨はだんだん強くなり、雷の音も聞こえる。ついに道路わきにバイクを止め雨具に着替える事になった。
雨の収まりを待って再出発!すると2、3分も走ると路面はドライ!どうやら一番雨が激しいところで雨宿りしていたみたいだね><
気を取り直し道を行く。雨さえ無ければ最高の渓谷ツーリングなのだ。
大崩山キャンプ場を越え、大崩山登山口まで一気に登った。3連休初日だけに登山口には登山者の車が溢れる。祝子川渓谷が見える橋の上で休憩。スケールの大きい渓谷美にアギト君も満足してくれただろうか?
風景を楽しむと祝子川温泉まで戻り雨具を脱いだ。
この先のルートを確認して「さあ行こうか」と言う頃には、上空が真っ暗に><確実に降りそうなので、再度雨具を着て出発!
案の定、大粒の雨が一斉に降ってきた。大分県の宇目町へ抜ける林道の坂は川のように水が流れる。雨具を着ていてもどうしょうも無い大雨だ。しかも近くに雷の音が響く。
山の稜線の見通しが良いところを走っていたので、雷が落ちるんじゃないかとドキドキ(・・;峠のトンネル内へ逃げ込み、雨が弱まるのを待った。
雨が弱まり再出発したが気は抜けない。路面には土砂・岩が転がり、落ち葉が容赦なく路面を覆う。不確かなグリップに気を遣いながらも、何とか宇目町の国道326号線へ降りてきた。
大分県に入り国道を北上する。途中スーパー林道を迂回する予定だったが、入口を見逃してしまいそのまま一気に豊後大野市まで出てしまった><
せっかくなのでからあげのテイクアウトで有名な「肉の時代屋」へ寄り道する。たくさんメニューがあってチョイスに迷った。めんどくさいので、もも1本を注文。
小腹を満たす程度と思っていたが、出てきたももは予想外に大きかった!これで330円だから安いね^^しかし全部食べると少し胸焼けが・・・。鳥はもういいよ><;
進路を西に向け、竹田市を抜ける。県道8号線へ入り、渓谷と湧水、石橋など景観を楽しみながら一瞬熊本県へ入る。熊本県はほんの数キロで、今度はまた宮崎県。ここは3県隣県地帯でめまぐるしい!
崩野峠手前で「三秀台」へ寄り道。ここも登山者しか知らないスポットで、日本百名山の阿蘇・くじゅう・祖母の三山の展望に秀でる事から「三秀台」と言われている。
バイクを止め、アギト君と記念の鐘がある展望台へ登った。ここには日本アルプスの命名者であり、近代登山を日本に広めたとして知られるウォルター・ウエストン師が訪れ、祖母山に登山したという記録がある。ウエストン師を偲び記念碑と鐘が建てられている。
四方を山で囲まれた五ケ所高原。周囲は時より鳥の鳴き声が聞こえ、目に見える風景に何も動くものは無い。
アギト君が鐘を鳴らすチェーンと戯れて、「カーン、カーン」と鐘の音が鳴り響いた。鳴りやむと静寂が訪れる。あいにく雲で阿蘇・くじゅう・祖母は姿を見せないが、広々とした空間に心が晴れ行く感じがしていた。
秘境の山岳地帯と、3県境を堪能し阿蘇高森町へ外輪山を駆け下りた。
最後の」締めくくりは南阿蘇地蔵峠越えだ。キャブセッティングが決まらないだんごのバイクでの登りは辛い><ペースが上がらずアギト君には申し訳ない。
峠を越え、熊本平野が見渡せる東屋で最後の休憩。アギト君はヘルメットを脱ぐと開口一番「地蔵峠良いですね」と。
カスタムが満足いく程度に仕上がっているんだろうね。だんごはまだまだ><
夕日が西に傾き、たそがれ時と街明かりの光が交差する。少し肌寒かった標高1000m。ここを駆け下れば焼けた市街地が待っているのか・・・。
それはそれで辛いもんだ(^^;
2014年真夏のロードは始まったばかり。灼熱のアスファルトにタイヤカスを刻むのは今からだ!
アギト君、お疲れ様でした(^^/
走行距離350km