早春の古処山〜復興の思い届け〜 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
3月13日(日)早春、雲一つ無い快晴の中、福岡の小京都「秋月」の名山「古処山」登山を行った。 だんごが人生に彷徨っていた時、道標(みちしるべ)と軌道修正をしてくれたのは沢山の「人」であった。そんな時に出会った登山仲間の「ちょこたんさん」は、同じ名字と言う親近感もあるが、見ず知らずの人間が同じ目的で出会い、山に登る。それだけの事だが、その一瞬人は皆の為に行動し、一つの目的に達する為、協調し助け合う場であり、その重要なパートナーになった。 その二日前の11日、東日本太平洋側を未曾有の地震、津波が襲った。会社のPCで事態を知っただんごは、続報で次々あらわになる被害の映像を目の当たりにし、映画か何かを見ているような現実とは思えない心境だった・・・。
午前8時45分。待ち合わせの甘木インターチェンジ前の某ホテル駐車場にK4Cは到着した。約束の時間より45分も早い!気持ちが先走ったのか、ちょっと早すぎたね(^^;
舗装道のカジカ川沿いを遡り、秋月キャンプ場から登山道に至る。
うっそうとした谷間の左岸を歩く。あちこちに地蔵が見られ、流水で流された橋が多い。
川を一旦右岸に渡り、堰堤を越えまた左岸へ。渓谷の広場で小休止した。すでに汗だくで、ニケさんへ「タンクトップ、タンクトップ」の声が飛ぶ。すっかりそのキャラが定着したね^^
砂防ダムを越え、地味にキツイ斜度の坂を登ると左から林道に出会う。この辺が五合目で、この先さらに傾斜がきつくなる><;妊婦のちょこたんさんを気遣いゆっくり進む。斜度はきついし、所々に石畳の道が残り滑る。
昔この山に秋月城があったころ、唯一の水場だったらしいが、今は水も濁り飲むのには適さない。 登山開始から2時間。予定より15分遅れで、12時15分無事山頂に到着した。「ヤッホー♪」
山頂のフォト
展望は360度のパノラマで、ひとしきり展望と写真撮影を楽しんだ後、昼食タイムだ。腹減ったー! ピエールの新調ジェットボイルで盛り上がるが、中JIさんが味噌煮込みうどんを食べる寸前でぶちまけ、すったもんだしながら緩やかな時間が過ぎていった。だんごは、袋ラーメンを頂いた! 山頂は無音の世界で、時が止まっているような錯覚を覚える。日は晴れ渡り、風は無風。まったく良い登山日和だ。 残った8名で、八丁越の登山口へ向かう。MM君とろくさんには申し訳ないが、この先が古処山一番の見所の多いところだ。
地蔵、如来、秋月城跡など次々と現れ、この山の歴史を感じさせる。
旧秋月城跡。山上の広場だね^^
道幅は広くフラットで歩きやすい。あっと言う間に八丁越登山口に降りついた。丁度目の前をMM君とろくさんの乗る車が通る。
意気投合したMM君とろくさんは別件で先に帰路に着いた。「安全運転で!」。残った8名で、秋月の城下町探索に移動した。 有料駐車場代の300円を3台分セブン君が持ってくれた!カッコイイ^^ここは、先日のドラマ「遺恨あり」最後の仇討ちの舞台になった「臼井六郎」の故郷だ。今観光客でブレイクしているのかと思いきや・・・意外と閑散としてる>< 「コーラ飲みたいっす」、「アイス食いたいっす」と賑やかなニケさん^^駐車場横の売店でソフトクリームを食べた。20種類ぐらいあるメニューから皆悩んで選んだ。だんごは「バラ」を選んで食べていると、同じものを選んだピエールが「芳香剤食べてるみたい」って。確かに(汗
男子は城跡の風景撮影に明け暮れるが、てんてんさん、た♪さん、ちょこたんさんはお食事処、スイーツの店に興味津々のようだ^^ 秋月フォト
城跡の石垣の上に、昔懐かしい風貌の中学校が鎮座する。咲き始めた梅の香りが漂い、こんな学校で授業を受けられるって羨ましいな。
あっと言う間に時が過ぎ、名残惜しいが解散の時間となった。ちょこたんさんの今後のご多幸を願い帰宅の途についた。山への情熱を絶やさずに、皆さん、また会う日まで! 人が人の為にしてやれる事は何だろう?一期一会、自分はやり尽しただろうか?そんな事を考えながら帰りのステアリングを握っていた。
自分が助けられたから助けたい。いや、見返りを求めず贈る事が本当の愛情だろう。人災であっても天災でも全て許す事であり、全てを受け入れる事もしかり・・・。沢山の被災者の方々にも、ご多幸あれと願う。 |