K4C Round3 冬枯れの俵山 13.3.2
日付・・・13年3月2日(土)
天気・・・曇り時々雪のち晴れ
メンバー・・・ニケさん、ピエール、だんご

 西原村「萌の里」より、メインルートで俵山を目指した。前日の雨で足場を心配したが、阿蘇火山灰の水はけの良い地面は湿り気がなく、足元を気にせずに見晴らし台までの長い坂を登れそうだ。

 天気予報は晴れだが、空は黒い雲に覆われ気温も低い。それでも長い坂に汗が噴出してきた。
 振り向くと萌の里が小さく見え、高度を稼いだ事に満足!

 今日は3人とも体調が優れず、咳や熱があるようだ。それでも山に登るって変態(^^;
 中でもニケさんは途中「吐きそう」、「やばいぃ」と言い続け、体調の様子を伺いながら歩いた。

 明日は野焼きだそうだ。真っ黒に焼かれた大地からわらびやぜんまいが芽を出すと大賑わいの俵山も、この時期は閑散として冬枯れのススキが物悲しい。
 最初の難所を登り越し、噴石が立ち並ぶ岩場で小休憩。

 ニケさんも何とか持ち直したようで、登山を続ける。
 
 牧草地帯を抜けると、やっと俵山本体が目の前に広がった。

 山裾まで行くと舗装道路と林道が現れ拍子抜けする。林道を左折してしばらく林道を歩く。

 俵山「右」の看板を見ると難所の「一の坂」が目の前にそびえ立ち、心は折れかけるがゆっくりと坂を登る。登り越すとすぐに「二の坂」が現れ、初めての人は「穏やかな山容の俵山がこんなにキツイとは」と泣きたくなるところだ。

 足場も悪く、傾斜もキツイ。上を見ずにひたすら歩く。

 ヒーヒー言いながらやっと登り越すと、稜線の肩に着き「標高865m」の広場となっている。

 呼吸を整え、なだらかな樹林地帯を行く。
 遠くに水流の音を聞こえる静かな森だ。途中ケルンが積まれた広場があり、二度目の休憩。
 ここの裏手では北方面の展望が拝める。

 じっとしていると冷えてくる。先を急ごう。それもそのはずだ、粉雪が振ってきた。
 この山域では珍しく杉林を抜ける。

 「山頂まで10分」の看板を見て、最後の斜面を登る。水流や登山者で深くえぐられた登山道を滑りながら登ると次第に樹木がなくなり、広い台地に登る。

 12時丁度、俵山山頂だ「ヤッホー」!

 登山開始から2時間半、あなどれないキツさの1095mだ。山頂は360度の展望で遮るものは無い。
 登山者は我ら以外にお二人のみ(後で3人来た)。風の当たらないくぼ地で昼食だ。

 今回は「博多とんこつ亭」とおにぎり2個。風除けが活躍して「いただきます」♪

 素手でいると手が悴んでくる。気温は0度近いのだろう。木々も凍っている。

 ここ何日か暖かかったので油断したな。

 食後は展望を楽しんだ。

 南西側には一の峰、二の峰が見える。熊本市や普賢岳方面は雲で見えない。

 南側には冠ヶ岳、外輪山最高峰の大矢野岳が見える。

 東側には阿蘇五岳が姿を見せた。

 北側には鞍岳と北外輪山。

 寒くてあまりゆっくりもしていられない。下山だ。
 来た道を戻る。二の坂上の「標高865m」地点まで戻り、二の坂は下りず真っ直ぐ杉林の中を下る。途中傾斜のきついところにはロープが張られ、ずるずる滑りながら、林道入り口まで降りてきた。

 後は下るだけで楽なはずだが、アップダウンでくたびれた足に急坂が堪える。

 それでも雄大な展望に助けられながら、歩みを進めた。

 明日には大地が真っ赤に燃え、新しい息吹が芽生える。

 今見た風景はこの瞬間のもの。絶え間なく自然は移ろう。何度来ても同じ風景は無いからまたいつかここに来る事になるだろう。

 皮肉にも登山が終わるころ青空が広がってきた。冷えた身体が暖まってくる。今日一日寒かったが、やっぱりもうすぐ春だね^^
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