2011年 K4C_Roundo6 鉾岳キャンプ&登山 Part2 滝見新道から見た雌鉾 |
午前6時。夜半は冷え込んだが無事安眠し、すっきりとした気分でテントを這い出した。 朝の高原は清々しい。タープの下で寛ぐ二人を横目に、ほぼ燃え尽きた焚き火の前でまつっんさんがぼんやりと座っていた。 「おはよう御座います、眠れましたか」 本日合流のJB23君とはなさんが来る前に、朝食とお昼のお弁当作りに忙しい。二人は予定より早く無事到着し、一緒に朝食と登山準備を進める。 林道を跨ぐと本格的な登りが始まる。右手に鹿除けのネットを見て、勾配が増してきた。 自然林の気持ちが良い道だが、急勾配続きで汗が噴出してくる(^^; そして待望の黄色タンクトップ! 辛い登りだが、長くは続かない。30分もすると尾根の稜線に至り、そこからすぐ左のわき道に逸れると鉾岳名物「スラブ」だ。 見上げると、傾斜45度以上の急勾配 上に行くほどほぼ垂直に近い岩壁に沢山のクライマーが挑んでいる。 スラブを堪能し、先へ進もう。この先も見所は多いのだ。登山道に復帰するとすぐに渓流に出会う。 川を飛び越えて左岸に渡り、沢沿いに急斜面を行く。すぐに二股があり「滝見新道」のルートをとる。 一枚岩の岩壁に、水しぶきも立てず水が滑り落ちる美しい滝が見える。 ここにも一列に進むクライマーが! 滝のすぐ上流にパックリと綺麗に割れた大岩があり、7君が地蔵のように座禅を組む。 どんなリクエストにも応える、ムードメーカーの7君だ^^ 急登は更に続くが、所々に「アケボノツツジ」が咲き誇り、ピンクの淡い花がやさしい。 本州の紀伊半島以南、四国、九州の山地に自生する この先は、ロープや、木の根、ハシゴなどをつかみ、息も絶え絶え急斜面を這い上がる。二股の滝を見ないルートと合流する頃、鹿川源流部一枚岩の渓谷に出会う。 一休みし、渓谷を右岸に渡り原生林の森を緩やかに越える。 林道を左折し、数分歩くと左に「鉾岳」の文字を見て沢に下りる。 名も知らぬ木に、黄色の花 スズタケを掻き分け5分で、12時丁度待望の「鉾岳」山頂にたどりついた。「ヤッホー」♪ 山頂は展望が無いが、そのまま10mほど進むと高度差200mはありそうな絶壁と緑一色の大絶景が広がる。 足も竦む絶壁の先端に近づく。右手から大崩山、日隠山、釣鐘山、比叡山と続き、眼下には鹿川キャンプ場が見える。 「何も言えねえ。超満足」^^ みんな並んで「ピース」 絶景を眺めながら、昼食タイムだ。 吹きすさぶ風が心地よく、達成感と満腹感に満たされた。 来た道を戻り、雌鉾へ向かう。下から眺めた滝の上流の右岸をアップダウンを繰り返す。 ハードな登山だが、頑張るハナさん 急斜面の長いロープを這い上がる。はなさんと、まつっんさんと、実は高所恐怖症の7君はここで待った。 ピエール、腰が引けてない? 中JIも果敢に攻める! こちらも絶景。岩の上部は真ん丸で、余り先端へは行けない JB23君、それ以上先に行かないで!見てるこっちが怖いから(^^; 恐怖感は雄鉾よりこっちのほうが上かも>< カラビナを山ほど着けたクライマーが二人。クライミングの魅力とは、恐怖感と戦うチャレンジングスピリッツだろうか・・・。 その一端に我々も触れて、お腹一杯で下山となった 来た道を戻る。危険が多い「滝見新道」を避け、巻き道を行く。 風が強い場所を好み、下向きに咲くアケボノツツジ 黄金の木肌が美しいヒメシャラの森 沢で一休み もう少しだね 寝不足のまつっんさんも健闘! 午後3時過ぎ、皆無事に下山した。岩場をたっぷり楽しみ、疲れも半端無い>< 早速自販機で冷たい飲み物を 午後4時、キャンプ場を撤収。ほど良い疲労感と自然を満喫した満足感で満たされていた。 さらば鉾岳 ありがとう 高千穂の温泉で疲れを癒した。外に出ると雨が降りしきる。 街の喧騒に飲まれ、充実した2日間は一気に日常に戻った。現実逃避したい・・・。そんな涙雨かも知れない。 |