花の平治岳登山 10.06.05〜06 part1 プロローグ

　九重を題材にした映画「奇跡の山」で印象的なのは、長者原から飯田高原に続く長い直線道路で、トラックの荷台からダンボール箱が落ちるシーンだ。

この道を大分方面から九重山系方面を見上げると、三俣山、噴煙を上げる硫黄山、左手には長者原の湿地帯が広がり、九重の代表的な風景にその雄大さが垣間見れる。

　映画では、落ちたダンボール箱の中から真っ白な子犬が現れ、テクテクと道路を歩いて行く。 子犬（秋田犬）は九重の山小屋の番人に飼われ、九重の山の一つ「平治岳」から「平治」（へいじ）と名づけられた。
　名前の由来は、なだらかな山容を持つ平治岳と、その優しい風貌からイメージされたのだろうけど、雌犬なのでちょっとかわいそう＞＜

　平治は九重初のガイド犬として育てられ、自閉症の少女と出会いガイド犬として成長しながら、その少女の心を開くのに一役買うと言うストーリーだ。

この物語はフィクションだが、ガイド犬平治は実在した。今でも長者原の駐車場横の公園に、その銅像が凛と佇んでいる。

　映画そのものの出来を、映画オンチのだんごがとやかく言えるものではない。ただ、登山を覚え始めただんごは、映像で流れる九重の風景に目を奪われ、何度も繰り返し見たものだ。 九州の山屋において、九重山系は憧れの場所であり、もっとも身近に登山の良さを知る事が出来る。
　だんごも足しげく九重に通ったが、今だ平治岳登山は叶わないまま10数年が経過していた。

　そんな折に、先日お世話になったＴたんさんと、チーム山口のＹさん、Ｔさんから「平治岳に行きませんか！？」とのお誘い！！6日の広島オフは断念したが、遠くから九州まで来られるとあれば「是非とも参加します」と快諾したのだった♪

　前置きが長くなったが（＾＾；そんなこんなで、5日午後先発隊として九重へ車を走らせた！

　天気は良く、絶好のドライブ日和♪阿蘇から九重へと続く雄大な景色に心も晴れやかだ。

九重連山　途中寄り道して＾＾

　瀬の本高原から久住町に入ると、沢山の観光客の車が行き交う。午後4時、待ち合わせ場所の長湯温泉道の駅に到着した。程なくＴたんさんも現れ、挨拶もそこそこに今日の野営地を探しに九重へ移動しましょう！

　登山口の男池（おいけ）駐車場が、一番理想的だが・・・！「キャンプ禁止」の看板を発見＞＜￥仕方なく、次の候補地長者原（ちょうじゃばる）駐車場に移動した。

来た来た！九重のシンボリック風景

　明日は九重一のイベント「山開き」とあり、駐車場はごった返していた。今夜も夕方6時から前夜祭とあり、大音量の音楽が聞こえて来る。だがここでも、キャンプ禁止、車中泊禁止の看板発見！中にはどうどうと、キャンプ、車中泊を決め込んでいる人も見受けられるが、右に習うには良心が痛む（；；

　仕方なく次の候補地、吉部（よしべ）登山口へ向う。ところがここは有料駐車場へ変貌していた！舗装もされていない広場で1000円も駐車代を取られる＞＜なんてこったぃ！ちょっと高いんじゃ！と文句を言いつつきびすを返し、途中気にかけていた「鉄山キャンプ場」（てつざん）へ向った。

　ここは、看板に「ミステリーサークル」と詠われ、テレビの取材もあったようだ。キャンプ場に精通してるだんごが知らないなんて・・・。おぬしやるなぁ（＾＾だが！敷地内は雑木林そのもの。入り口に1箇所炊事場と、宿舎、トイレなどあるようだが、それ以外はフリースペース。管理人さんもいない。Ｔたんさんと「ここは安いかもしれない」、「期待が持てる」と張りきるが・・・看板に書かれた電話番号にコールし、値段を聞いてみると大人1000円、車が普通車1500円、軽自動車1000円との事＞＜深夜合流するＪＢ２３さん、中ＪＩさん、チーム山口のお2人はほぼ寝るだけ。それにこの費用は掛けられない・・・。結構とるのね（泣

　お断りをし、途方に暮れつつ長者原へと引き返した。どこかテントを張れる場所が無いかと右往左往・・・。すると！長者原から少し離れたところに、臨時駐車場を発見した。ここにはテント、キャンピングカーが数台見えている。地獄で仏とはこの事か！（古い）午後7時近い、「ここに決定だぁ」とＴたんさんも意義なしなのだ＾＾

　そそくさと女子テント、男子テントを設営し一息付くと猛烈に寒い、しかも腹減り＞＜ご飯を食べに九重町から玖珠町辺りまで車を走らせた。

翌日のおにぎりを買い込み、夕食にも有り付けまた野営地へと引き返した。10時過ぎ、ＪＢ２３さん、中ＪＩさんが到着し、中ＪＩさんのおＮＥＷのテントを設営した。「チーム山口のお2人は深夜1時ぐらいになるでしよう」とＴたんさん。満点の星が瞬き綺麗だ。星でも眺めて待っていようかと思ったが、寒さと睡魔には勝てず、寝袋へと収まったのだ。

　翌朝6時目を覚ますと、無事チーム山口のお2人も到着されていた。お疲れ様ですｗ

朝の高原は清々しい♪

　本日合流組のＭＭ君、Ｍさん、茜色セブン君（以下７君）を待つ間、コーヒーを飲みつつ、テントの撤収だ。6時半予定通りお三方は現れ、人9名、車6台の大所帯になった＾＾

　7時登山開始の予定だったが、後片付けやら仕度やらでかなり押し、慌てつつ車3台に乗り合わせ、男池の登山口へ移動だ。

平治岳が見えてくる　結構高いんじゃないの！ひるむぅ

　男池駐車場に到着すると、早速登山準備を開始！気温は20度を越え、初夏の日差しだ。午前8時、沢山のハイカーに紛れ我らも登山口へ向う。

　入り口で「清掃金」の100円を支払うと、平治岳登山開始だぁ！！