阿蘇外輪山4極⇒3極を行く!

2014年6月20日(金)

曇り

メンバー:だんご

20日金曜日。有給休暇をとり、久しぶりの単独登山に出かけた。
梅雨真っ盛りだが日中の天気は何とか持ちそうで、薄日が差している。

この日に向かうのは阿蘇外輪山のマイナー山群。東西南北の4山を一日で梯子しようと綿密な計画を立てる。
移動距離、登山時間、休憩、etc。朝8時半出発で予定通り行けば午後5時帰宅予定とした。

まず1山目は西の「オケラ山」955m。標高は高いがすぐそばまで車で行く事が出来る。山と言うか丘みたいなものだ。
ミルクロードを駆け上がり、兜岩展望所手前の狩野牧場入口を目指す。
前方車両が結構な勢いで走っていて、追いかけているうちに入口を通り過ぎてしまった><
引き換えし、入口を探す。まったく走りに夢中になり過ぎだね(^^;

狩野牧場の看板を見たが、入口は閉鎖されていた。
「狂牛病予防の為、関係者以外の立ち入り禁止」の看板が・・・。
他の入口を探した。一本行けそうな林道を行く。

目の前に「オケラ山」が見えていたが、無情にもその林道は遠く反対側にそれて続いていた。
ここからでも行けそうだが、目の前には一旦谷があるし、道なき道を行くのは辛そうだ。
しかも途中にゲートでもあればそれ以上進めなくなる。
いきなり1山目からの躓きだった。時間ばかりが虚しく過ぎる。ここは諦め2山目を目指した。

菊地方面へ左折し、先日行ったオートポリス方面へ右折。すぐに北の2山目「尾ノ岳」1041mが左手に見えた。


大分県との県境が登山口で、「尾ノ岳登山口」の看板もあった。

支度をし、斜面に取りつく。


ダラダラと登りが続き登山開始5分で「尾ノ岳」山頂だ!あっけない

三角点と山名板を確信し、しばし展望を見やる。オートポリスのファイナルグランドスタンドが遠くに見えた。


踵を返し下山にかかる。あっと言う間に到着した。合計15分しか経ってない^^
オケラ山でロスした時間を取り戻し、次は阿蘇市街地へと山を下りていく。

3山目は東の「妻子ヶ鼻」917mで、国道265号線箱石峠まで進む。
峠脇の農道に入り、牧草地帯を進んだ。目の前に根子岳特有のギザギザが見えてとても展望の良いところだ。
次回バイクで来てみたいなと思いつつ走ると途中でクラクションの音が鳴り響いた。

牧草地の脇に軽トラックが止まっており、その中からおじさんが手を振っていた。
車を止め近寄ると放牧した牛馬の番をしていたらしきおじさんは
「この先行き止まりだよ」と言う。
「この辺に妻子ヶ鼻と言う山がありますか」と聞くが
「そんな山は聞いた事が無い」と言う・・・。

要領を得ない感じだが、ここを通る事自体は問題ないようなので、礼を言い自己責任で先へ進んだ。
ナビに妻子ヶ鼻の画像と位置を発見し、車を止める。

周囲にはどこにも登山口を表すものが無いが、確かな踏跡を見て草原を歩いた。
軽く登り返すと森林が迫り、そこからは道らしきものがみつからない。


ヤブを漕いで先へ先へ進む。「鼻」と名が付くからには岬の先端みたいなものだろうと行ける限り進んだ。
しかし切落ちた斜面はブッシュで、それらしい山頂も無くこれ以上進む事も出来ない。


虚しく引き返し車まで戻った。

もう一度地図とナビで位置を確認する。もしかしたら反対方面に歩いたのかも知れない。
位置的には近い。ここで一番高く見える丘を目指して再度出発だ。
しばらく行くと明らかに登山で使われる目印の赤テープが見える。ここから斜面に取りついた。


道と言うものは無い。とにかく高見を目指すだけだ。
丘の上に立ち、草が生い茂った地面を丁寧に分けていく。すると・・・
あったあった!三角点だ。恐らくここが山頂だろう^^ヤッホー

風で飛んだのか、そもそも存在しないのか「妻子ヶ鼻」を表す看板は無い。
山頂は四方遮るものが無く360度の展望だ。高岳、根子岳が目前に迫り、迫力があるね!


車に戻ると遅い昼食をとり、今度は南阿蘇へ移動開始だ。

箱石峠から大戸越、高森町まで下り、南阿蘇村へ向かう。今日の締めくくりは南の「高城山」838mだ。
南阿蘇グリーンロードから脇にそれ、恐ヶ淵へ向かう。途中、「羅漢岩」と言う奇石が見え中国の水彩画に見られる風景とダブる。
コンクリート道を駆け上がるとナビに838mの▲が浮かんだ。これが高城山だろう。

車を止め、ナビを持ったまま斜面に取りついた。目の前に見えるピークへ真っ直ぐに直登する。


一見草原に見える斜面は深いところでは頭付近まで草に埋もれる。半袖の腕に容赦なく枝や葉、棘が刺さる(泣


斜度は45度を超えるところもあっただろう。今日一番登山している感覚が湧いてきた。

ナビの▲がどんどん近づいて、ぴったり838mの三角点を発見した!


東南方面の視界が開け背後は密林のような原生林。この山は半分が草原で、半分は原始の森なのだ。
旧久木野村方面の展望を楽しんで、来た道を降りて行った。

両腕は傷だらけになり、赤く腫れている。阿蘇の草原登山は冬枯れした時期か、野焼きが済んだすぐ後ぐらいが良さそうだね^^


それでも予定の3山を無事こなし、阿蘇の山を満喫した一日に満足しながら地蔵峠へ向けハンドルを握った。

午後5時10分。ほぼ予定通り自宅へ帰宅し荷物を下した。次は何処へいこうか!
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